
1. 手術を決意した理由
3月に扁桃腺の摘出手術を受けました。
きっかけは、2人目の産後から繰り返すようになった扁桃炎。
最初は年に数回だったのが、気づけば1〜2か月に1度は高熱で寝込むように。
喉の痛みと高熱で育児どころじゃなくなる日も増え、「これはもう限界…」と感じていました。
それでもなかなか踏ん切りがつかなかった私の背中を押してくれたのは、 「子どもたちのことは任せて!」と言ってくれたママ友たちの言葉。
頼れる人がいるという安心感と、「今動かないとまた寝込んで迷惑をかけるだけだ」と思い、
ついに手術を決意しました。
不安だらけだった私が、実際に体験した扁桃腺摘出手術のリアルを、これから綴っていきます。
2.手術前の準備・入院について
手術は 5泊6日 の入院。
扁桃腺摘出手術にしては短めだったようですが、わたしも本当はもう少し入院しておきたかった!笑
入院中、夫には手術当日と土日祝はカレンダー通りに休んでもらい、平日はママ友たちに子どもたちの送り迎えやごはんなどをお願いする形に。
「できるところをできる人がカバーする」状態で、なんとかこの期間を乗り切りました。
送り迎え、ごはん、習い事のフォローなどなど……
「ほんとにありがたい」の一言では足りないくらい!
この期間をどうにかこうにか乗り切れたのは、周りの協力があってこそ。
しみじみ、「人って一人では生きられないなぁ」と感じた6日間でした。
(そして「家って…すごくうるさかったんだな」と気づいた6日間でもありました。笑)
■一週間分のごはんを下味冷凍
夫は仕事をしながら家事もこなさないといけないので
少しでも負担が減るようにと1週間分の夜ごはんを事前に冷凍しておきました。
解凍さえしておけば、あとは煮るだけ、焼くだけ、の状態。
この方の動画を参考にさせてもらいましたがハズレなし!
どれもおいしかったです!
■子どもたちの預け先
特に大変だったのが、子どもたちの送迎&生活のサポート。
- 下の子は保育園の送迎をママ友が担当。
- 上の子は学校から帰ったあと、そのままママ友のこどもと公園で遊び→
ママ友の家でごはん+お風呂まで済ませてから帰宅させてもらう日も。 - 都合のいい日は2人ともお泊りさせてもらえることもあり、本当にありがたかったです。
- 上の子の習い事の送迎までお願いしました。
本当に「人に頼るって大事…!」って心から思いました。
■入院準備で持って行ってよかったもの・いらなかったもの
◎持って行って正解だったもの
- DVDプレイヤー&イヤホン
→術後は痛みで寝られない&動けない時間が長いので、気がまぎれて助かった!
△いらなかったもの
- 飲み物(ペットボトル大量)
→術後すぐは喉が痛すぎて飲めず、結局ほとんど残る。 - 本や雑誌
→読む気力なし。エンタメは映像が吉。
3. 手術当日の流れと術後すぐのこと
手術の前日は入院だけで、特に変わったことはなし。
普通に過ごし、夜9時以降は絶食になります。
そしていよいよ手術当日——
■ 手術当日の朝
朝6時から絶飲(飲み物も禁止)になりますが、
その前にアルジネードウォーターというジュース?を飲むよう指示がありました。
可もなく不可もないお味…笑
その後、8時ごろに点滴がスタート。
そして、ここからいよいよ手術モード突入。
髪の毛が出ないようにぴっちりとヘアキャップをかぶって、
前開きの手術着、点滴を引き連れた「ザ・手術スタイル」に変身!
で、そんな姿のまま、廊下で夫と顔を合わせることに(*ノωノ)
いってきます!と軽く言葉を交わして手術室へ。
■ 手術室に入ってから
手術室に入ると、自分でベッドに横になり、両手を軽く固定されます。
看護師さんたちが体の傷などを確認して、
いよいよ麻酔。
点滴から麻酔が入ると……
一瞬で意識がなくなり、気づけば病室に戻っていました。
■ 術後すぐの状態
「夫は病室には入れない」と聞いていたのに、目を開けると夫の姿が見えてびっくり。
勝手に入ってきたわけではないようです🤣
意識もうろうとする中、夫は帰っていきました!
術後すぐは、2時間は起き上がってはいけないルール。
加えて、口の中の血は飲み込まず、ティッシュなどに出すようにと指示されました。
血を飲み込むとダメな理由は、吐き気を起こすからだそうで
嗚咽で喉から出血しても怖いしで頑張って吐き出しました。
起き上がってはいけないゲームが地獄
この「起き上がってはいけないゲーム」がキツかった…!
第一関門、起き上がりたいのに起き上がれない、
飲み込みたいのに吐き出さないといけない。
しかも、止血のために喉にガーゼを縫い付けていて、この「喉に異物がある感じ」がとにかく気持ち悪くて。
飲み込みたいのに飲み込めない、
ごくごくしたいのにできない、
…という時間が、地味に地獄でした。
4.術後のリアルなレポ【日別まとめ】
「手術ってどれくらい痛いの?」「ごはん、いつから食べられるの?」
術後レポを読み漁っていた当時の私と同じように、
今このブログを読んでくれているあなたも、きっと気になっているはず!
ということで、ここからは私が体験した術後の痛み・食事・過ごし方を日別でリアルにレポしていきます。
■手術当日
◆術後2時間
手術後2時間が経過した頃、看護師さんから
「そろそろご自身でトイレに行ってくださいね」
と促されました。
「いやいや、まだ麻酔も抜けきってないし動ける気しないんですけど!?」と心の中でつぶやきつつも、
尿意がなかったので「あとで行きます」と伝えると、
「行くときはナースコールしてくださいね」
とのことでした。
でもなぜか結局自分で行けそうですね!となり、ひとりでいきました。
◆ 術後初めての食事(当日18時)
18時頃、術後最初の食事が提供されました。
でも、喉の違和感と気持ち悪さでどうにも飲み込めず…。
結果、2口しか食べられず終了。
喉の奥にガーゼにご飯がひっかかってしまった気がしてさらに気持ち悪くなり、えずきました😅
◆術後すぐの痛みの感想
この時点での正直な感想は…
「思っていたほどじゃなくてよかった。」
もちろん痛みはあるけど、
お医者さんが「扁桃腺摘出手術はすごく痛いけど、痛いというとみんなやらないから終わるまでは言わないようにしてる」というくらいなので覚悟をしていたぶん、想像よりはマシに感じました。
とはいえ、6時間おきに痛み止め(ロキソニン)はしっかり服用。
これがあるから耐えられていたと言っても過言ではないです!
◆ 術後の夜(当日深夜)
夜中が一番つらかった。
寝るとき、扁桃腺がなくなった影響でむくんだのどちんこが喉の奥に張り付いてしまい、
無呼吸症候群のような状態で目が覚めることがありました。
この感覚と痛みで、なかなか続けて眠れず。
痛みも夜中が一番強く限界を感じたけど、ナースコールを押せば同室の患者さんを起こしてしまいそうで、
申し訳なくて躊躇。
結局、痛みをこらえながら自分でふらふらとナースセンターまで歩いていきました。
看護師さんがすぐに対応してくれて、痛み止めを追加。
それから少しだけ眠れました。
■術後1日目
眠れても1〜3時間ほどで目が覚めてしまい、痛みで再び寝つくのも難しく。
朝方、目を覚ますとエアコンの乾燥のせいか、喉がさらに痛く感じる。
「思っていたより痛くなかったかも!」と思っていたけど、次第に痛みが強くなり、
「やっぱり痛いかも!」と感じるようになりました。
◆ 術後1日目の朝ごはん
朝食には、おかゆ、缶詰の桃、厚揚げとナスの煮物が提供されました。
でも、飲み込むときに激痛。
喉の痛みが強くて、結局3/2ほど残して終了。
総合病院だったのでごはんの味は期待してなかったのですが、、、
意外とおいしく感じたものの、飲み込むたびに痛いという現実が…。
◆術後1日目の朝~昼:のどガーゼ除去と、プリンのありがたみ
朝8時ごろ、手術してくれた先生がのどに縫い付けられていたガーゼを取ってくれました。
「これでだいぶスッキリするかな?」と思いきや…正直、思っていたほどの違和感は消えず。
それでも、少し楽になった感じはありました。
午後には夫がお見舞いに来てくれて、プリンと温泉卵を差し入れしてくれました。
プリン、、、控えめに言って最&高😂!!
喉ごしがよくて、「これなら食べられる…!」と感動。
温泉卵は、おかずが喉を通りにくいときにおかゆと混ぜて食べたりして大活躍でした。
◆1日の過ごし方
せっかくならこの機会に!と思って、本をたーっくさん持ってきていたんですが……。
……読めない。
思ったより読書スイッチが入らない!😂
喉の違和感と地味な痛みで集中できないのと、なんかこう……「読書に向く心」じゃない感じ(笑)
というわけで、暇つぶしにアマプラを拝見。
『進撃の巨人』のアニメをイッキ見!(2周目)
何回見ても胸がいたい、、、
こんなときに観るアニメじゃないよな〜と思いつつ、
「続きが気になりすぎて止められない!!」のループへ突入。
そしてもうひとつ、、、
持参したDVDプレイヤーでSnowManのライブDVDを堪能✨
いやもう、9人それぞれのマルチアングルが観られる時間って最高すぎませんか…?
普段は家事・育児でなかなかこんなゆっくりDVDやアニメを観る余裕なんてないから、
これはこれで贅沢な入院の過ごし方だったかもしれない。
喉はズキズキ、心はキュンキュンしておりました。ありがとうSnowMan。
◆ 夜の眠れなさ(手術当日〜5日目くらいまで)
のどちんこがのどの奥に張り付く現象は手術当日から5日目くらいまで続きました。
夜中は喉の乾燥で痛みも増し、数時間ごとに目が覚めてしまうため、ぐっすり眠れる日はほとんどなく…。
痛みももちろんつらかったけど、呼吸の不安と睡眠不足のダブルパンチが地味にこたえました。
■術後2日目
◆術後2日目の食事:ケチャップが刃物に感じる日
あまり深く眠れないまま迎えた3日目。
夜ごはんにハンバーグが出たのですが、上にちょこんとのっていたケチャップが事件を起こしました。
パクッとひと口。
そのケチャップが喉に触れた瞬間――
ズギャァーーン!!!
…鋭利な刃物でも飲み込んだんかと思うほどの激痛。
ケチャップ、、鋭利すぎるやろ。
その後の食事でもケチャップがかかっていたり、トマトソースで和えられたりしているものは完全NG!
トマトが鋭利なのか、塩分が高すぎるのかは謎ですが少し口に入るだけで激痛でした、、、
これから手術の方はお気をつけて。
◆ 2日目の夜:テレビ電話と、さみしさ
この日は、こどもたちとテレビ電話をしました。
次女は画面越しにニコニコしてて、こっちもニコニコ😊
長女はというと…何かに夢中だったのか、最初だけチラッと顔を出して、そのあとはフェードアウト(笑)
ちょっと寂しかったけど、寂しがって泣かれるより、ずっといい。
「ママいなくても元気」って思えるのは、成長の証ですよね。😢
2日目:夜中から朝方
相変わらず、痛み止めが切れる夜中と朝の寝起きがピークで痛い。
ただちょっとだけ嬉しいのは、
夜中に目が覚めるタイミングが「12時 → 1時 → 3時」と、少しずつ熟睡に成功しつつある感じ。
それからもう一つ、喉だけじゃなくて肌も乾燥との戦い。
一日中エアコンの効いた病室にいると、顔がカサッカサ。
マスクが触れる頬のあたりは、もはや砂漠。
枕元に濡らしたタオルを置いて加湿器がわりにしてたけど、気づけばカラッカラ。
わたしって珪藻土やったんかなってくらい速攻で乾く。
電気のいらない加湿器みたいなものを持っていけばよかったです。
◆2日目:点滴がとれた
この日、点滴はもう終わりとのことで晴れて自由の身となりました。
トイレに行くのも顔を洗うのも、ナースステーションに行くにも身一つでスッキリ✨
■術後3日目
◆3日目:食事
徐々に量が食べらるようになってきました。
半分~2/3くらいは食べられていたと思います。
でも食事のスピードは超ゆっくり。
たくさん噛んで食べていましたが、満腹感はあまりなかったですね🤣(食い意地がすごいだけ)
◆3日目:シャワー解禁
本来は点滴がとれたタイミングなのか、2日目でシャワーはOKだったのですが
日曜日はシャワー室を使えないというタイミングの悪さで
やっとこの日にシャワーを浴びることができました🥲
頭がすごくかゆくて大変でしたが3日ぶりのシャワーでスッキリ✨
シャワーの許可が出るまでは体をふくおしぼりみたいなのを持ってきてくれます。
◆ 3日目:謎の口内炎とすすり泣く声
実はこの日、もう一個トラブル発生。
口内炎がひとつ、またひとつと増えて5個爆誕。
喉も痛いし口内炎も痛いし口の中が忙しい。
麻酔の影響なのか、免疫下がってるからなのか…。
朝の診察で先生に話し、口内炎用の薬をもらいました。
さらに、濃厚すぎる痰が喉にからみ始めて、これもこれで地味にしんどい。
今の私、飲み込むだけで勇者。術後から3日でだいぶレベル上がったよな?
夜、同じ部屋の患者さん(たぶん他の手術)が痛みで泣いてる声が聞こえてきて、胸がぎゅっとなる。
「泣かずに耐えられる痛みだっただけでも感謝だな…」と、心の中で合掌しながら眠りにつきました。
■術後4日目
◆ 4日目:退院決定!
朝イチの診察で
「かさぶたも順調にはがれてるし、今日退院で大丈夫!」
とのこと。
「追加で薬いる?」
もともと術後3日分しかもらってなかった痛み止め。
ずっとMAXの1日4回飲んでいて手放せないことを話したら
ドン!と2週間分、支給!
ただ先生に
「もう退院するし、今日から1日3回にしとこうか」
って言われて、ちょっと不安よ!?
その後は、お薬を受け取って、お世話になった部屋をキレイにお片付け。
それからお会計へ。
◆ お会計と、ちょっぴり賢くなった話
高額医療費制度って、「あとから返ってくる」じゃなくて、
最初から差し引いてくれるんですね!?
今回の手術+入院費、トータルで10万円オーバー💸
だけど、高額医療費制度のおかげで実際の支払いは約6万5千円!
事前に保証金として5万円を支払っていたので、最後に支払ったのは差額だけ。
すごくありがたかったです。
◆そして帰宅
義父母が迎えに来てくれて、無事帰宅!
・・・が。
散らかってる我が家(わたしがいても散らかってるんですけどね!)
入院グッズの荷ほどきもしたい、ある程度片づけたい、
そんな気持ちをグッとこらえて。
今日は片付けより、まず休養!!
自分に言い聞かせながら、
とりあえずその場にゴロン!
義母が買ってくれた焼き芋をお昼ご飯にして
こどもたちが帰ってくるまでゆっくり過ごしました😪
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